☆ DIARY ☆

2025-06-29 19:14

さみしがりやの竜

映画『小林さんちのメイドラゴン さみしがりやの竜』を観に行ってきました。
※ネタバレあり
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今回は、カンナちゃんが主役。数年前に原作漫画でこのお話を読んだことがあったのですが、いつもの賑やかでほんわかした日常とは少し違って、ぐっとシリアスな内容だったのを覚えています。
そのとき、「これがアニメ化するなら、きっと映画だろうな」と思っていたので、今回の劇場化は予想的中でかなりうれしかったです。

物語の中でとくに胸に残ったのは、カンナちゃんが父親に「寂しかった」と泣き叫ぶシーン。
親から愛されたいのに、それが報われなかった苦しさ。
その想いが痛いほど伝わってきて、「つらかったね」「ずっとがまんしていたんだね」と、カンナちゃんをそっと励ましたくなりました。
キャラクターに感情移入して目の奥が熱くなることはよくあるのですが、今回は気づかないうちに涙がぽろっとこぼれていて、自分でも驚きました。
親に対して、自分の本当の気持ちをあんなふうにぶつけられるカンナちゃんは、本当にすごい。
今のわたしにはまだできないことです。たぶん。

そしてもうひとつ印象的だったのは、ファフくんがトール様に向けたセリフ。
「悩む暇があるなら、力を磨き続けるのがお前のやることだ」
自分に言われたような気がしていて。
悩むことも必要だけど、立ち止まりすぎず、できることを積み重ねよう。そんな気持ちで、この言葉を胸に刻みました。

映画全体としては、ほんわかとした場面とシリアスな展開が交互に繰り返される構成で、気持ちがゆるんだり、ぎゅっと締めつけられたり。心を大きく揺さぶられました。
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映画公開1周目の入場特典はランダム封入の色紙だったのですが、なんと! カンナちゃんが当たりました!
ちょっぴり寂しげな表情が今回の映画を象徴しているようで、でも、その中にある強さや繊細さも感じられて、とてもうれしかったです。
怒ったり、笑ったり、泣いたり、きりっとしたり。
いろんなカンナちゃんに出会えるこの映画、きっとまた観に行くと思います。
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